VSEOとは?動画のためのSEO対策、運用上のポイントとは?
近年ではYouTubeやその他SNSアプリの普及によって一個人や企業が発信できる内容の幅が広がり動画で発信を行うということが普通になってきています。しかし、ただ闇雲に動画を投稿するだけでは中々結果は上がりません。そこで今回の記事では、動画のためのSEO対策であるVSEOについて紹介したいと思います。特にYouTubeを使って集客を考えている方は必見の内容ですので是非最後までご覧ください。
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このページの目次
VSEOとは?
まず、VSEOとは「Video Search Engine Optimization」の略称です。簡単にいうと、VSEOはSEO(検索エンジン最適化)の動画版で、動画コンテンツにおいて検索エンジンの最適化を行うことを指します。検索結果の上位に表示させることで動画をより多くの人に見てもらうことが可能となるわけです。これは、YouTubeのアルゴリズムへの対策と考えることもできます。近年、一般のGoogle検索の枠にYouTube動画も表示されるようになったため、このVSEOが注目されてきています。
VSEOが注目されている理由とは?
近年、VSEOは非常に注目されているわけですが、なぜVSEOが注目されているのでしょうか。ここではその理由を5つほど紹介します。
動画コンテンツが爆発的に普及したため
まずは、最も大きな理由を紹介します。それは動画コンテンツが爆発的に普及したためです。スマートフォンは現在約8割以上の世帯で所有されていることが総務省の情報通信白書にも記されています。感染症の拡大の影響で家で過ごす時間が増えたことも影響しているでしょう。このような理由でYouTubeやTikTokのような動画コンテンツが普及したということが、動画コンテンツを見てもらうためのVSEOに注目する一因となっています。
競合との差別化が狙えるため
VSEOという施策を行っている個人の動画投稿者は増加してきていますが、企業レベルで力を入れていることはまだまだ少ないようです。実際にSEO対策についての知識を紹介している記事というのはたくさんありますが、VSEO対策となるとこの数はまだ少なく、そもそもVSEO自体の知名度もそれほど高くはありません。
そのため、今から対策を始めることで競合と差別化を図ることができるでしょう。
まだまだブルーオーシャンであるため
動画コンテンツが爆発的に普及したといえどもまだまだ動画コンテンツはブルーオーシャンで、企業が参入してもマーケットに入り込む余地があります。「競合との差別化が狙えるため」でも紹介した通り、企業として本格的にVSEOに取り組んでいる会社は多くありません。そのような中で、VSEOに取り組んでいけば大きな先行者利益を手に入れられる可能性がまだまだあります。
色々な流入が見込めるため
VSEOが注目される理由の1つとして動画コンテンツからは色々な流入を見込むことができるということがあります。これにはこの後紹介する拡散力についても関係しますが、ユーザー層の深さというものも関係しています。いまやYouTubeは老若男女問わず利用されているメディアとなっています。そんななかで動画を上位表示することに成功すれば、思っている以上にバラエティー豊かな流入を見込むことができるかもしれません。
拡散力が高いため
動画コンテンツはSEO対策の対象となるような記事コンテンツと比較しても、拡散力が高いとされています。これは特に若い世代を中心にSNSと動画コンテンツが連携されて利用されているということが理由となっています。検索の上位表示による直接的な視聴者の数の増加だけではなく、自社の新商品といった動画の注目度が増えるほど、SNSなどでの拡散で新規ユーザーの獲得を期待できるということです。影響力の高いユーザーからの注目を集めることができれば、その拡散により急激に視聴数を増やせる可能性もあります。
VSEOのメリット・デメリット
VSEOがなぜ注目されているのかということを紹介しましたが、ここからは実際にVSEOを行っていくことで得られるメリットについて紹介します。また、もちろんVSEOにも注意しなくてはいけない点もあります。こちらもしっかりとご紹介します。
メリット1:コストパフォーマンスが上がる
動画制作というのはコストがかかってしまうものですが、しっかりとVSEO対策を行えばそのコストパフォーマンスを高めることができます。基本的にVSEOは無料でできることがほとんどですので、お金を掛けずに制作した動画のパフォーマンスを上げていくことが可能となります。
メリット2:コンテンツの拡散力が上がる
さきほど、VSEOが注目される理由として「拡散力が高い」ということを紹介しました。しかし、拡散してもらうにはまずは動画を見てもらう必要があります。VSEOはまず動画を見てもらうための施策であると考えていいでしょう。そのため、結果としてVSEOが成功すれば、コンテンツの拡散力があがることになります。
メリット3:認知拡大に繋がる
動画が上位表示されることで、自社や自社のサービスについて知らない人にも動画を見てもらいやすくなります。これによって自社のサービスについてより多くの人に知ってもらうことができます。
動画を見てもらったり、拡散してもらえるのであればそれが一番望ましいですが、もし動画を見てもらえなかったとしても動画が上位表示されることでユーザーの目に入るというのは嬉しいことです。
デメリット:VSEO単体では売上に繋がりにくい
もちろんVSEOにもデメリットがあります。それは、VSEOを行うだけでは直接売上にはつながりにくいという点です。というのも、VSEOでは動画を上位に表示して、見てもらうというところまでしかサポートできません。実際に動画を見て、商品やサービスを気に入ってもらうには動画の内容を作りこんだり、動画を見た後の導線をしっかりと敷いてあげる必要性があります。このようにVSEOを行うだけで売上が伸びるわけではありません。このことには注意を払って、取り組みましょう。
簡単にできる!具体的なVSEO対策6選
ここからは実際のVSEOの方法を紹介していきます。簡単にスタートできる方法を6つ厳選しましたので、ぜひチャレンジしてみてください。
タイトルにキーワードを入れる
動画タイトルに、対策したいキーワードを入れてあげることがまずは重要です。検索エンジンは基本的に文字情報を読み込むことで内容を理解しています。そのため一番最初に目に入るタイトルは最も重要なポイントです。
たとえば、「VSEO 方法」が対策したいキーワードであれば次のようなタイトルをつけましょう。
・VSEOの正しい方法とは? 今すぐできるVSEO対策6選
・VSEO対策の方法 動画を検索に表示させるコツは?
・【VSEO】動画を検索上位に入れる方法 そもそもVSEOとは?
キーワードをタイトルに入れる際のポイントはできるだけ、タイトルの最初の方に入れてあげることです。あまり長いタイトルでは後半が省略されてしまう恐れがあります。そのためユーザーの目に入りやすいタイトルの前半にキーワードを入れることを心がけましょう。
動画の説明欄を記載する
動画の説明欄も動画の情報を文字情報で表現できる場所です。ここにもキーワードを使って動画の説明を記載しましょう。また、動画の説明欄はユーザーが動画に興味を持ってくれた場合に自社のサイトに誘導したりするのにも使えますので工夫して記載しましょう。ポイントとして大切なことはできるだけ説明欄の前半に記載することです。
サムネイルを作りこむ
サムネイル画像も重要なポイントです。特に検索結果に表示された際に魅力的なサムネイルでないとクリックしてもらえないという恐れもあります。内容がぱっと見て分かるようなサムネイルを設定して、ユーザーの取りこぼしを無くせるようにしましょう。
タグ・ハッシュタグを設定する
動画コンテンツには、タグを設定できる場合が多いです。対策するキーワードだけでなく、関連するワードなども設定しておくことで、キーワードの周辺ニーズにも対応できるかもしれません。
タイムスタンプを作成する
タイムスタンプとはYouTubeで利用できる機能で、動画にチャプターを付けることができる機能です。Google検索では、タイムスタンプを設定していると「この動画には○○件の重要なシーンがあります」という形で表示されます。タイムスタンプを設定するとチャプターに文字情報を添えられるためVSEOにも効果的なだけでなく、ユーザーにとっても見やすく、欲しい情報にアクセスしやすくなるという効果があります。
字幕を設定する
字幕を設定することもVSEOに効果があります。字幕があることで音声を出せない環境にも対応できたり、外国語の字幕を設定することでより幅広いユーザーにコンテンツを届けたりすることが可能になります。このようなことはユーザービリティを高めることに繋がるため、検索エンジンからの評価を上げることができます。
VSEOのポイント 3つの明確にすべき点
ここからは、VSEOを行う際の考え方のポイントを紹介します。
狙うキーワードを明確にする
動画で狙うキーワードを明確に設定することが重要です。キーワードを設定しておかないと、VSEOに有効なタイトルや動画説明を作ることもできません。もっと言ってしまえば、キーワードが決まっていない状態で動画を作っても上手く機能する可能性は低いでしょう。それだけキーワードは重要なものであるという意識で行っていきましょう。
ターゲットを明確にする
キーワードが明確になったら、そのキーワードがどのような人に検索されているのかをイメージしましょう。そこで想像された属性をまとめていくことで動画のターゲットを絞ることができます。ターゲットを決めるとキーワードと併せて適切なタイトル、動画説明、サムネイルを作る礎となります。
目的を明確にする
これはVSEOというよりも、動画制作全体に関わることでありますが、何故動画制作を行うのかということの根幹にかかわります。目的が明確になっていないと、キーワード設定や、ターゲット設定にもブレが生じてしまう恐れがあります。「認知拡大」や「ブランディング」など何故動画を投稿するのか、何故VSEOを行うのかという目的は明確化しておきましょう。
まとめ
VSEO対策は動画コンテンツが普及してきている今、非常に重要になってきているものです。しかし、まだまだ行っている企業は少ないため穴場であるといえるでしょう。早期にVSEO対策を行い、検索上位に表示されるようになったら、CV数の獲得にもつながってきます。VSEOも他のSEO対策と同じように、ユーザーへの有益性が重要です。そのため、考え方自体は変える必要性が無く、重要なポイントはコンテンツSEOなど変わりません。他のSEO対策で重要となってくるポイントも参考にし、VSEO対策を行っていきましょう。
実際に企業がYouTubeチャンネルを運営する際にはどのようなことに注意すべきなのかはこちらの記事で紹介しています。是非チェックしてみてください