Web広告の料金体系はどうなっている？

インプレッション課金型

この課金方式では、広告の表示された回数によって広告費が決まります。例えば、ユーザーの画面に広告が表示された際、それが回数としてカウントされ、一定の数に達すると、その分の広告費が請求されるという形です。広告自体の認知度を上げるためにこのインプレッション課金型は使われます。

 

クリック課金型

この課金方式では、広告のクリックされた回数によって広告費が決まります。この方式ですと課金はかかるにせよ、自社のサイトにユーザーを誘導しやすくなるという利点があります。ただし、クリック数が多すぎると、広告費用がかさみすぎてしまうという弱点があります。さらに、このクリック課金型は広告を出す側で競合が発生します。それにより、単価が極端に跳ね上がるケースがよくあり、少ない広告費ではおきたい場所に広告を自由に置くことが出来ない恐れがあります。

 

成果報酬型

この課金方式では、広告リンクをクリックし、サイトに来たユーザーが、購入や登録など、具体的なアクションを起こすことで、広告費が決まります。この方法でしたら、実際にユーザーが行動を取らない限りは広告費が発生するわけではないため、せっかく広告を出したのに赤字になってしまったというリスクは避けられます。

ただし、どの広告を載せるかという判断をするのは媒体主であって、彼らが広告に興味を持たなければ、そもそも掲載されることすらありません。成果報酬型を使いたい場合は媒体主が契約したい、契約し続けたいと思うような広告、報酬を提示する必要があります。

 

期間保証型

この課金方式では他のサイトやメディアの広告枠を利用した期間によって広告費が決まります。簡単に言えば、空きのある広告の掲載欄をレンタルするといった形です。表示数やクリック数、ユーザーの行動はこの型においては全く左右しないため、広告費が予定外に変わるという恐れはありません。とは言っても、表示数、クリックが極端に低いと、あらかじめかかる広告費が確定していたところで損失が出てしまうこともあるため、そこは注意が必要です。また、この期間保証型の場合は、広告の商品と関連性など、相性の良い広告枠に掲載できるかが重要になります。

 

配信課金型

この課金方式では、広告の配信された数によって広告費が決まります。この方式は主にメールやLINEなどで使われており、○○円で1通広告が配信できるといった形です。この広告は一度送られたら、ユーザーが自力でそのメール、あるいはLINEを消さない限り、いつまでもユーザーの端末に残り続けます。この点で、保存性などにおいて優れていることは分かりますが、見られなければ意味がないという問題点も存在します。

 

視聴課金

この課金方式では、動画の視聴された数によって広告費が決まります。この方式は主にYouTubeで使われており、1回の再生＝○○円といった形でカウントされます。再生したというカウントは、ユーザーが決められた秒数動画を視聴したかで決まります。そのため、ユーザーが再生カウントに満たない秒数しか動画を視聴していなかった場合は、課金が発生しないというメリットがあります。裏を返せば、視聴課金は非常に離脱率が高めであるため、広告費が高くならないにしても、そもそも情報が広まらないと言うケースが発生する恐れがあります。

 

Web広告で実際に必要な費用はどれくらい？

リスティング広告

この広告はユーザーの検索したワードに応じて、表示結果の上部、あるいは下部に表示されます。方式はクリック課金で、費用の相場は1クリックに対し1円〜数千円と多岐に別れます。この広告は売り上げに直結しやすく、なおかつ予算感も、上限入札単価が自分で設定できることから、ある程度コントロールすることが出来ます。

 

ディスプレイ広告

この広告は、Webページの広告枠に表示され、ユーザーが特定のWebを閲覧しているときに見ることになります。課金方式は基本的にはクリック課金ですが、一部ではインプレッション課金を利用することも出来ます。費用の相場は１クリックに対し10円ですが、配信先や時期によって価格は大きく変動する傾向があり、最大で300円になる場合があります。この広告だと、低めの予算感で広告を貼ることが出来ますが、リスティング広告のように費用感を見込むことが難しいという恐れがあります。

リスティング広告とディスプレイ広告については以下の記事で比較していますので是非参考にしてみてください。

ディスプレイ広告とは？リスティング広告との違いや運用のポイント！

 

SNS広告

この広告は、Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSなどに表示されます。課金方式はクリック課金とインプレッション課金の二つに分かれています。費用の相場はクリック方式の場合1クリックの場合10円、インプレッション課金の場合1000回表示につき10円です。ただし、この価格は配信する媒体や配信の細かい設定により大きく変動する傾向があるため、予算感では確実に高価な費用がかかるという特徴があります。

SNS広告の具体的な解説は以下の記事でチェックすることができます！

主要ソーシャルメディアでの広告を徹底比較　どのSNSが最適？

 

動画広告

この広告は主にYotubeなどの動画配信サービスで表示されます。課金方式はサービスごとに異なりますが、基本的には視聴課金がほとんどです。資金の相場は1回の視聴につき1円から数百円に分かれます。この広告の最大の目的は認知の拡大です。そのため、予算感は最低数万用意するなど、高額になることを想定する必要があります。

動画広告を検討している場合には是非こちらの記事もご覧ください。

動画広告を出すメリットとは？　種類や効果測定や分析の方法も紹介

 

費用対効果の高い広告はどれ？

では、どの広告が、適切な費用で自社に高い効果をもたらしてくれるのでしょうか。前提としてそれは、広告をどういった目的で出すかによって異なってきます。ここからは、費用対効果を高くしてくれる広告を、その出す目的ごとに分けて紹介していきます。

 

商品を知ってもらう

どんな商品も、それを買ったり、利用してくれるユーザーがいないと成り立ちません。これから商品を買う可能性のある「潜在層」に、商品の事をとりあえず知って欲しいと言うことが目的の場合は、

・ディスプレイ広告

・動画広告

・SNS広告

など、幅広い場所、年代にアピールできる広告を選ぶことがおすすめです。

 

興味を持たせる

自社の情報をつかんでいるユーザーが対象の場合は、ユーザーを自社商品の持つ魅力のトリコにさせる必要があります。このように、自社の製品の強みや特徴、セールスポイントでユーザーの興味を引くことが目的の場合は、

・リスティング広告

・ディスプレイ広告

・SNS広告

がおすすめです。特にリスティング広告ですと、ユーザーの普段検索するキーワードから広告を送ることが出来るので、よりユーザーの興味をつかむチャンスがあります。

 

購入してもらう

既に過去の製品を購入、利用していて、自社製品の魅力を理解してくれているユーザーを対象にする場合は、シンプルにユーザーの購入意欲を刺激することで、購入に移行してくれる可能性があります。このように、利用・購入経験のあるユーザーに再び商品を購入してもらうことが目的の場合は

・SNS広告

がおすすめです。この広告を使い、新商品の情報を定期的に流せば、「あの会社が新作を出した」と、一気に興味を引くという効果も期待できます。

 

まとめ

以上が、Web広告の費用や、費用対効果の高い広告、料金体系の紹介になります。結局のところ、費用対効果の高い広告があるというよりは、広告を出す目的が明確だと、自ずと費用対効果の高い広告を選ぶことが出来ると言えます。目的が曖昧なのに、がむしゃらにあらゆる広告に手を出したら、広告費の回収はおろか、どのユーザーにもそっぽを向かれてしまう恐れがあります。広告を出すと言うことの目的をしっかりと踏まえた上で、その目的に適した広告を選ぶことが大切です。また、目的に応じて複数の広告を組み合わせたり、他の施策と組み合わせたりすると、さらなる効果を得ることができるため、是非挑戦してみてください。

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